日本文化のはなし

日本文化にお箸が根付いた理由をわかりやすく解説!

日本文化にお箸が根付いた理由をわかりやすく解説!

日本の食文化とは切っても切り離せない「お箸(おはし)」。

世界の70%はナイフ・フォーク、または手食の中、純粋にお箸だけでご飯を食べているのは私たち日本人だけなんです。

日本以外にもお箸を使う中国、韓国、北朝鮮、シンガポール、ベトナム、タイ、カンボジア、ラオス、モンゴル等々とアジアの国々では、お箸と一緒に匙(スプーン)が使われることがほとんど。

ではなぜ、食の西洋化が進んだ現代になっても、私たち日本人はお箸を使って食事をするのでしょうか。

日本人とお箸の歴史を紐解きながら、その理由をわかりやすく解説します!

この記事でわかること
  • 日本人はいつからお箸を使うようになったのか
  • なぜ日本人はお箸を使い続けるのか

日本人はいつからお箸を使っているのか

日本文化にお箸が根付いた理由をわかりやすく解説!

そもそもお箸の起源から遡ると、人々が火を使って調理をするようになってからと言われています。

熱い食べ物を取るために枝を二つに折ってり、削ったりして使ったのがのちの箸の原型になります。

日本に伝わったのは4世紀から7世紀頃

「お箸」として日本に渡ってきた時期などは未だ解明されていませんが、日本の歴史を伝える書物「古事記」と「日本書紀」にはお箸についての記述がありました。

つまり4世紀から7世紀のあいだには日本にお箸が伝わっていることがわかります。

もともとは神事に使われていた

もともとお箸は食事用ではなく、神事に使われるものでした。

神事に使われていたと言われている木のピンセットのようなものが、今でも奈良の正倉院に保管されています。

当時はお箸は「神様と人間がともに食事をする神聖な道具」として考えられており、五穀豊穣や子孫繁栄を祈るために用いられました。

食事用に伝わったのは7世紀

食事用のお箸として使われるようになったのは7世紀初めと言われています。諸説ありますが、一説には中国から伝来したお箸は聖徳太子によって広げられたとか。

しかし伝来した当初は、朝廷内のみで使われており、庶民にはまだまだ伝わっていませんでした。

一般的に広まったのは8世紀

神事用、朝廷内のみで使用されていたお箸が広く庶民に行き渡ったのは8世紀頃。

奈良時代には一般の人々の間でもお箸の文化が根付くようになりました。平城京の跡地からは、気を削ったようなお箸が多く出土されています。

平安時代に入ると、絵巻にお箸が描かれることもあり、当時の庶民の文化にしっかり根付いていたことがわかります。

鎌倉時代になると、漆を使ったお箸も登場。このことで強度を高まり、繰り返し使えるようになりました。

なられい
なられい
はじめは神事に疲れていたお箸もときが進むにつれ、用途や文化に応じて様々なお箸が誕生し、今では私たちの食卓には欠かせない道具の一つになったのね!

なぜ日本人はお箸を使うのか

日本文化にお箸が根付いた理由をわかりやすく解説!

食の西洋化が進んだ現代においても、私たちは大抵のものはお箸でいただきます。

ではなぜ日本人はずっとお箸を使い続けるのでしょうか。

またお箸を使うアジア諸国ではスプーンとお箸がセットになって使われる中、なぜ日本は「お箸だけ」の食文化が残っているのでしょうか。

お米とお箸の関係

日本はもとより、アジア諸国に箸文化が残っている最大の理由は、主食が粘りのあるお米であることです。

パサパサしているインディカ米のようなものはスプーンでも簡単にすくえますが、粘りのあるジャポニカ米はお箸のほうが断然食べやすいのです。

実際、粘りのあるお米が収穫されている東アジアなどではお箸文化が根付いており、パサパサしたお米が収穫される答案アジアなどでは、手で食べる「手食」が用いられています。

また、肉類やパンなどを主食にする欧米などでは、フォークとナイフが便利だったことからそれらが文化として定着しています。

小鉢が小さい

割烹料理などの和食に使われる小鉢や器が深くて小さいのも、お箸文化が続いている理由です。

小さな器からものを取り出すには、お箸のほうが断然便利ですよね。

スプーンとセットにしないのは日本だけ

粘りのあるお米を主食にしている中国や韓国では、お箸と一緒に匙(スプーン)がセットで使われています。

一方、日本はお箸とスプーンを一緒に使う文化はありません。

その理由は、日本には器を持ち上げてご飯を食べる習慣があるからです。お味噌汁をいただくときも直接器に口をつけます。

日本では古くから、あぐらや正座よりも低い位置にお膳が置いてあったため、器を持ち上げる習慣が定着しました。

中国や韓国では、器を持ち上げて食べる文化はありません。汁物はスプーンで口まで運んで食べています。

欧米圏もイスとテーブルでの食事が定着していたため食器を持ち上げる必要がなく、スープ類もスプーンでいただく習慣が根付きました。

先が尖ったお箸

現在でも中国や韓国などのアジア諸国でもお箸文化は根付いていますが、先の細いお箸を使っているのも日本人だけなのをご存知ですか。

お箸が細いとできることが多岐に渡ります。

「きりわける」「つまむ」「はさむ」「すくう」「裂く」「剥がす」「運ぶ」「巻きつける」「ほぐす」「混ぜる」と、ざっとあげてもこれだけのことができるんだからすごい!

また魚をよく食べる日本では、先が細いほうが骨のある魚も食べやすいことも理由の一つと言われています。

マイ箸を使う日本人

日本では家族それぞれのお箸がご家庭にありますが、「自分だけの箸」を決めて食事をするというのも日本だけの風習です。

同じ箸文化の中国や韓国では、お箸は家族共用で使うもので、男女の違い、大人用や子供用といった違いもありません。

なられい
なられい
たしかにナイフやフォークもみんな共同だし、日本で外食したら割り箸だよね

 

名前が入った可愛らしいお箸だと愛着もわき、お子さんの食事もより楽しくなりそう。

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